10月28日、秋も深まる仙台、愛子の宮城県立こども病院にPALS(小児2次救命処置)のインストラクターとして伺いました。インストラクターの先生方、受講生の皆さん(旧職に所属している先生や看護師さん、初期研修医諸君など)と旧交を温めました。危機的状況に陥った子どもの生命を救おうとする手段を学ぶ場所で、皆さん貴重な時間を割いて楽しくも真剣に受講していました。みんな元気で何よりでした。
この短時間で全ての救命の技術を伝えるのは土台無理な話で基礎の基本をお伝えするのが精一杯と考えています。伝えるべきは小児救命救急の spirit だと思います(いい日本語が浮かびません)。その一つは、私の勝手に尊敬する小児救急医の(故)市川光太郎先生のお言葉ですが、「(救急外来に)来てくれてありがとう。」というのがあります。小児救急に携わったことのない人には、何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、私には目から鱗で涙が出そうでした。
PALSはAHA(米国心臓学会)が作成したもので、全世界で認定されています。教授内容の細部については同意できない部分もありますが、このようなシステムを作るの能力と維持する努力には感心せざるを得ないです(経営的に成立させるとことも含めて)。米国が世界一であり続ける理由の一つと思います。教授法としては drill で、反復練習、教練(軍事)の意味通りです。余談ですが、インストラクターのアップデートの講習会に参加した時、米国から講師の先生方(大ベテランの初老の方々)がいらっしゃいました。途中なぜかBLS(basic life support; 心臓マッサージと人工呼吸)が壇上で始まり、ベテラン先生方が嬉々として教えていました。実際に行動することが真に好きな人たちだと、驚きを持って感じました。さらに脱線しますが米国では公衆衛生(public health)が日本と比較にならないくらい重要視されています。これは医療におけても戦略を重視している表れです。一方でBLS, PALSといった戦術というか実技についても莫大な労力を割いています。この両輪があってこそレベルの高い医療が実現すると思います。ただ、医療には費用がかかり米国式の医療提供が最善とは思いません。日本もルールを作る側に早く行けるといいと思います。あらぬ脱線でしたが、自分に接する機会のある子どもたちの役に少しでも立てればと思います
PALSはAHA(米国心臓学会)が作成したもので、全世界で認定されています。教授内容の細部については同意できない部分もありますが、このようなシステムを作るの能力と維持する努力には感心せざるを得ないです(経営的に成立させるとことも含めて)。米国が世界一であり続ける理由の一つと思います。教授法としては drill で、反復練習、教練(軍事)の意味通りです。余談ですが、インストラクターのアップデートの講習会に参加した時、米国から講師の先生方(大ベテランの初老の方々)がいらっしゃいました。途中なぜかBLS(basic life support; 心臓マッサージと人工呼吸)が壇上で始まり、ベテラン先生方が嬉々として教えていました。実際に行動することが真に好きな人たちだと、驚きを持って感じました。さらに脱線しますが米国では公衆衛生(public health)が日本と比較にならないくらい重要視されています。これは医療におけても戦略を重視している表れです。一方でBLS, PALSといった戦術というか実技についても莫大な労力を割いています。この両輪があってこそレベルの高い医療が実現すると思います。ただ、医療には費用がかかり米国式の医療提供が最善とは思いません。日本もルールを作る側に早く行けるといいと思います。あらぬ脱線でしたが、自分に接する機会のある子どもたちの役に少しでも立てればと思います。