小児腎臓疾患

小児腎臓疾患について

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小・中学生の慢性糸球体腎炎の頻度は0.05%前後と考えられていますが、その約70〜80%が「学校検尿」で発見されています。
言い換えれば、学校検尿で血尿やたんぱく尿が検出されてはじめて腎炎であることがわかるケースが多いということです。
学校検尿で発見された慢性糸球体腎炎は、浮腫(むくみ)や食欲不振などの症状が起こってから診断されたものに比べて、糸球体の病変は明らかに軽く、また適切な生活管理や治療を行えば、病状の経過についての医学的な見通しが良いことも明らかにされています。
また、学校検尿が全国的に普及した昭和54年度から、慢性糸球体腎炎で小児期に腎不全に陥る子どもが減少していると言われており、これも学校検尿による慢性腎疾患の早期発見と関係があると見られています。
学校の尿検査などで異常通知をもらった際には、ご相談ください。

糸球体腎炎

腎臓の濾過装置である糸球体に炎症が生じるによって、血尿やたんぱく尿が出る疾患を総称して糸球体腎炎と言い、その主なものに急性糸球体腎炎と慢性糸球体腎炎の2種類があります。

急性糸球体腎炎

咽頭炎や扁桃炎などの感染(主にA群β溶連菌によるもの)が起きて1~3週間後に、たんぱく尿・血尿、尿量減少、浮腫(むくみ)、高血圧等を伴って発症する一過性の急性腎炎症候群です。
小児や若年者に多いのですが、成人や高齢者にもみられます。
治療としては、安静、保温のほか、水分、塩分、たんぱく質の摂取制限が行われます。
また、急性期には溶連菌感染に対する抗生物質の投与、高血圧に対しては降圧薬と利尿薬が使用されることもあります。ほとんどのケースで、後遺症も無く治癒します。

慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)

たんぱく尿や血尿が長期間(1年以上)持続するものを言います。
原因としては、免疫反応の異常が多いと考えられています。
症状としては、たんぱく尿や血尿のほか、高血圧、めまい、肩こり、浮腫(むくみ)、頭痛、倦怠感などが現れます。
治療の基本は、抗血小板薬や抗凝固薬、降圧薬などによる薬物療法と食事療養(塩分制限・たんぱく制限など)です。
血圧のコントロールに努め、症状の悪化を防ぎます。
また、競技スポーツなどの激しい運動や過労を避けるようにします。

にしお小児科クリニック
診療科目 小児科
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