予防接種について
ワクチンには、感染症の原因とされる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりすることでつくられます。
これを注射などにより体内へ注入(無力の病原体なので症状は出ません)すると、抗体(病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子)をつくるようになります。
すると、その後同じ病原体に感染したとしても症状が出なかったり、出た場合でも軽く済むようになります。
このように予防接種は、感染症に罹るリスクを最小限にするほかにも、周囲への感染を防ぐ(集団感染をさせない)、感染症の流行を防ぐと目的で行われます。
インフルエンザ予防接種
当院で予防接種予診票を以下よりプリントアウトし必要事項をご記入の上ご持参頂けますとスムーズに接種できます。
- インフルエンザワクチンは発症予防効果については不十分ですが罹患した時の重症化を防ぎます。
- 13歳以上は1回接種、13歳未満は2回接種(2〜6週間間隔、それ以上でも可)が推奨されています。
- 体温が37.5℃以上、1週間以内の発熱、アレルギー症状発現中などの方は接種できません。
- 接種後30分間は激しい運動等はさけ、その間異常がありましたらすぐにご連絡下さい。
- 当日の入浴は可能ですが高温や長湯を避け体力を消耗しないようにして下さい。
- 接種当日の発熱は全身状態が良好であれば水分摂取し経過観察でよいですが、異常時、持続する発熱などの時は医療機関を受診して下さい。
- 問診票はホームページからダウンロードしプリントアウトして頂き、ご記入後お持ち頂けますとスムーズにいきます。接種順番は問診票提出順となります。院内で問診表をお渡ししてご記入も可能です。保護者の方(ご両親、患児のお世話をなさっている祖父母等)も接種可能です。
- 2~3日以内の、高熱、蕁麻疹、喘息発作、ひどい咳・鼻汁、水様便等のある方は接種の延期をお勧めします。
- 6か月~13歳未満の方は2~6週後に2回目接種をお勧めします。
ロタワクチンについて
ロタワクチンは2種類をご用意しています。ロタリックスとロタテックでどちらかお選びください。ロタリックスはヒトの1価ワクチン、ロタテックはキメラの5価ワクチンですが効果はほぼ同じです。
ロタリックスは2回接種(1回1.5ml、内服直後の嘔吐には飲み直し可)、ロタテックは3回接種(1回2.0ml、飲み直し不可)ですが、初回はいずれも14週6日までに接種し、2回目、あるいは3回目は同じワクチンでなければならず変更はできません。
接種料金は流山市はまだ助成金がないため全額自費で、合計金額はほぼ同じです。
予約システムではロタリックスかロタテックのいずれかをでチェックして下さい。
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接種するワクチンの種類について
予防接種の際に使用するワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。
生ワクチン
生きた病原体(細菌やウイルス)の病原性を弱めたものを接種して感染させ、免疫(抵抗力)をつけるワクチンです。
その病気に罹ったのと同様の強い免疫が得られます。
そのため接種回数は不活化ワクチンと比べ、少なくて済みます。
また、次に違う種類のワクチンを接種する場合は、4週(中27日)以上の間隔を空ける必要があります。
不活化ワクチン
細菌やウイルスを死滅させて毒性や増殖性を無くし、免疫をつけるのに必要な成分だけを取り出したワクチンです。
生ワクチンと異なり、十分な免疫をつけるには、数回の追加接種が必要になります(※接種回数は、ワクチンの種類によってそれぞれ異なります)。
また、次に違う種類のワクチンを接種する場合は、1週(中6日)以上の間隔を空ける必要があります。